ネスカフェバリスタを自分で修理する方法

私は1日に6~7杯のコーヒーを飲むコーヒー大好き人間。昔は豆を自分でガリガリと挽いて飲んでいたのですが、年とともにその作業もおっくうとなり、どうしようかと悩んでおりました。
そんな時に出会ったのがネスレから発売されていた『ネスカフェゴールドブレンド バリスタ』
あるスーパーで試飲したところ。。。。「うっ!うまい!」ボタンを押すだけで、こんなにうまいコーヒーが出てくるのか!って感動したのを覚えております。

しかもどこのスーパーでも売っている「ネスカフェゴールドブレンド」をマシンにセットするだけ!私は早速バリスタを購入し、新しいコーヒーライフを満喫する日々を送っておりました。

購入から2年半ほどたったある日、私のバリスタちゃんの様子がおかしいことに気がつきます。バリスタの下が水浸しになっているではありませんか!!
まさか水漏れ!? それから何回も、コーヒーを入れてみますが、バリスタの下にあふれる水の量が増えていくばかり。そして最後には、私のバリスタちゃんはボタンを押しても反応しなくなってしまいました(涙)⇒その後完全に乾かしたら動くようにはなりました

コーヒー中毒の私は、ある種の錯乱状態に!「毎日簡単にコーヒーが飲めなくなる!これは何とかせねば」「まだ数年しか使ってないし、新しく買うのはもったいない。」「水漏れが起こっている部分をふさぎさえすれば治るはずだ!」 そう思った私はバリスタを自分で修理してみることにしました。

このサイトにたどりついた皆さんは、自分でバリスタを修理しようと思った人達だと思います。でも皆さんが初めに思う事は「バリスタって自分で修理できるの?」「危なくないの?」って事だと思います。

結論からいいますと。バリスタは自分で修理することが可能です。ですが修理するよりレンタルしたほうが良いよ!修理は本当におすすめしません!!ってことです。 でも折角、バリスタを修理することに奮闘したため、修理の方法も書いておきます。
一度は自分で修理したいっていう私と同じような考えの方もおられると思いますので!

ネスカフェバリスタを修理する

主な水漏れ故障の原因は以下の3点
①水タンクと本体の接続部分にあるパッキンの劣化
②本体内部のホースの破損
③撹拌部(かくはんぶ)の破損
※これから書く手順によって何か事故・怪我が起こったとしても私の方では責任は持ちません。すべて自己責任でお願いします。

ネスカフェバリスタの分解

早速これからバリスタ分解手順を説明します。私の持っていたバリスタの型番はPM9630です。でも最新のPM9631でもその他の機種でも構造は同じと思います。

--必須工具その1--

まずはバリスタの水漏れの原因を探るため、バリスタを分解しないといけません
バリスタを分解するには特殊なドライバーが必要になります。普通のプラスマイナスドライバーでは分解できません。

T型ヘクスローブドライバー T10×80 No.6300
T型ヘクスローブドライバー
アネックス(ANEX) ドライバー ヘクスローブ T10x80 穴付 No.6300

大体500円ぐらいです。ホームセンターで売っています。これがないと何も始まりません。Amazonでも買えます(上記リンクはAmazon)。楽天にもありますがちょっと高いです。

分解その① サイドのパネルをはずす

はじめに、サイドのパネルをはずします。ここで最大の注意事項があります。必ず電源からコンセントは抜いて作業してください
ここでは、ドライバーは必要ありません。かなり固いです。とにかく力をいれて、壊れてもいいぐらいの力でいきましょう!実際に私はパネルの爪を何個かおりましたが、結果的にパネルはテープで止めてもいいので問題ありません。

取り外したサイドパネル

パネル2枚

正面右 基盤が見えます

パネル右

正面左 水の流れるホースが2本見えます

パネル左

分解その② トップカバーをはずす

バリスタ上部のトップカバーをはずします。
ここで、ドライバーが必要になります。コーヒータンクを外した箇所にある4つのネジを外します。写真の黄色い丸の部分になります。ピンクの丸の部分は取り外さなくてOKです。外すとめんどくさい事になります。。

トップカバー1

トップカバーを外すと下のような感じになります

トップカバー2

分解その③ バックカバーをはずす

バリスタ後ろのバックカバーをはずします。
ここでも、ドライバーが必要になります。水タンクを外して、写真の箇所にある4つのネジを外します。写真の黄色い丸の部分になります。

本体を後ろから見て、ちょうど中間にあるネジを外します。左右2か所のネジを外してください

バックカバー1

本体の下にあるネジを外します。左右2か所のネジを外してください

トップカバー2

これで一通り分解は終了です。ここから水漏れの原因となっている箇所を特定していきます

水漏れの原因を特定する

原因を特定しやすいように、バックのカバーを外して、水が流れるホースが見えやすいようにします

ホース1 ホース2

まず、この状態で、水のタンクをセットして、エスプレッソボタン等を押して抽出してみます。
コーヒータンクはセットしないでください。水が流れればよいだけなので。

ホースを注意深く見ていた方がよいです。下の写真の黄色い丸で囲ったホースですね

ホース2

抽出をはじめると・・・・おーーーーーーーーっ!漏れてる漏れてる!!ホースから水がピューっと飛び出してる‼やや感動!
我が家のバリスタの場合は、ホースに穴が開いていてそこからかなりの量の水が流れ出ていました。⇒「修理その② ホースの修復」へ

もしホースからの水漏れでない場合には、水タンクと本体接続部分のパッキンの劣化だと思いますので、パッキンを交換してみましょう ⇒「修理その① パッキンの交換」へ

修理その① パッキンの交換

--必須工具その2--

交換用のパッキンを用意しましょう。

パッキン 16mm 呼び13
パッキン
カクダイ 吐水口取付パッキン 0741K
SANEI 水栓補修部品 パイプパッキンセット パイプ径16mm用 PP432-1S-16

パッキン 16mm 呼び13を購入してください。 大体150円ぐらいです。ホームセンターで売っています。Amazonでも買えます(上記リンクはAmazon)。楽天でも同じような値段です。

修理その② ホースの修復

我が家のバリスタの場合は。ホースの破損でした。最初は「ホースをビニールテープで巻けばOKでしょ!」といった軽い気持ちでいました。その考えが甘いことはすぐに気が付きます

めちゃくちゃ大変です。心が折れそうになります。というか折れます。どうしても自分で修理したいという方は覚悟してください

破損個所と原因は下の写真で解説してみます

ホース4

バリスタは抽出時にものすごい振動します。ブーーーーンっていう音でもわかると思うのですが、振動で、ホースの黄色い丸で囲った部分とモーターが入っていると思われる、黒いBOXの淵(ピンクの線)がぶつかるんですよね
抽出のたびにぶつかって、だんだんとホースが破損していくようです。(ネスレさん!黒いボックスの淵にスポンジのような緩衝材当ててほしいです)

ぶつかる部分が黒く変色し、水が漏れているのがわかります

ホース5

この部分をテープで補修してやれば修理できそうです。私はとりあえずビニールテープで補修しましたが、水漏れは修復できませんでした。何度きつく巻いても、ビニールテープの隙間から、水がピューって飛びでてきてしましました

ネットでホースの修理の記事を何個も見て、「シールテープ」と「ホーステープ」が必要だと言う事がわかりました。

--必須工具その3--

シールテープを用意しましょう。

シールテープ
テープ2
カクダイ シールテープ 5m テープ幅8mm 797-032

大体150円ぐらいです。ホームセンターで売っています。Amazonでも買えます(上記リンクはAmazon)。楽天でも同じような値段です。

--必須工具その4--

ホーステープを用意しましょう。

ホーステープ
テープ1 ニトムズ ホーステープ 強力接着 簡単補修 防水 耐水 ジャバラホース対応 水漏れ防止 幅30mm×長さ0.5m ビニルテープ(30M)付き 各1巻入 グレー M503

大体500円ぐらいです。ホームセンターで売っています。Amazonでも買えます(上記リンクはAmazon)。楽天でも同じような値段です。

工具が用意出来たら、早速修理再開です。まずは、シールテープをしっかりと伸ばしながら、ホースの穴が開いている部分に巻きつけていきます。
シールテープがしっかりと巻けるかが修理成功のカギです!!!

テープ3

シールテープを巻いたら、その上からホーステープを巻きます。

テープ4

まず、この状態で、水のタンクをセットして、エスプレッソボタン等を押して抽出してみます。
コーヒータンクはセットしないでください。水が漏れなければ大成功です!!!

水が漏れたら、シールテープからやり直しです。私は10回以上失敗しました。途中で心が折れて、3日間ぐらいかけました
水が漏れなかったときは「・・・やっと終わった」という精神的疲労感に襲われますww

それから、部品をすべて組み立てなおして、久しぶりにバリスタで、コーヒーを抽出して飲んだ味は忘れられません

テープを巻く成功のポイントは以下の2点です。
①シールテープをしっかり伸ばしながら巻く
②シールテープを広い範囲の巻くのではなく、穴の開いている部分を重点的に何重にも巻く




無事水漏れを修復して半年ぐらいがたったでしょうか。。
毎日のバリスタライフを楽しんでいた私の前に、またも嫌な光景がおとずれます。
「・・・水が!水が漏れてるーーーーーーーーーー!!!!!」

しかし今回の症状は前回とは少し違っていました
コーヒーの抽出量も少ないのです。いつもよりコーヒーが濃いなあと思っていました。前回はそんなことはありませんでした。水は漏れているけどコーヒーの抽出量は変わらなかったような。。。。 でも今回は明らかに抽出量が少なく、さらに水漏れを起こしているんです

私は「またあの作業をやらねばならんのか」と思いつつもバリスタを分解しました

修理その③ 撹拌部(かくはんぶ)の交換

何回シールを巻きなおしても、水漏れは直りませんでした。何かが詰まっている感じでした。抽出量が明らかにすくないのです。
試しに撹拌部を外して抽出してみると、水が勢いよくでました。撹拌部はタンクの水とゴールドブレンドを混ぜ合わせて抽出する場所です。撹拌部に水が流れなければ、当然抽出量は少なくなります

撹拌部を調べてみると。・・・なんか形がおかしい

撹拌部1

本体と接続され、水流れ込む部分が折れている!!そして本体側から2つの輪っかがポロポロと落ちてきました
正常な状態は下の写真のような状態らしいです。清掃を繰り返しているうちにプラスチックが劣化して折れたか、本体から取り外すときに折れてしまったか。。。

正常な撹拌部

撹拌部2

どうやら、撹拌部にうまく水が流れず、行き場を失った水が、以前修復したホースの穴から押し出されるように出ていたと思われます。

撹拌部(かくはんぶ)は清掃のたびに取り外す箇所になります。取り外すときも、清掃するときも常に気を付けて扱いましょう
こちらの故障の修復は簡単です。ネスレの公式ページで交換部品が売っています!

>>撹拌部交換品(ネスレ公式サイト)

私は本当に本当に疲れました。。。今回は撹拌部が水漏れの原因だとわかりましたが、新しく撹拌部を購入し、ホースにもう一度テープをまき直し・・・・ 考えるだけでもう嫌だ!!!私は修復することをあきらめ、新しいバリスタを購入するべくネットを検索していると・・・ どうやら、もっと手軽に楽しめて、壊れても安心のマシンレンタルがある!!という事実にたどりついたのです!!




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